ヒプノセラピー(Hypnotherapy)=催眠療法は、催眠状態に誘導された意識を活用し、自分と向き合い、本来の自分を取り戻すための心理療法です。 催眠状態とは、通常の覚醒状態とは異なる深い集中・リラックス状態のこと。 この状態では、自分自身の深層心理にアクセスできるため、トラウマやストレス、不安の根本原因を理解し、癒すことができます。
心理学では、「心」は目に見えない領域として説明されることが多く、 意識・無意識、あるいは顕在意識・潜在意識として表現されます。
ネガティブな出来事が起きると、それに紐づく感情や感覚が「心=脳」に記録されます。 その感情を抑え続けると、心身に様々な不調として現れることがあります。 しかし、催眠を通してその感情・感覚に向き合い、認識や捉え方を変えていくことで、 「嫌な記憶=ストレス」が軽減され、心と脳(神経系)がリラックスし、癒しが進んでいきます。
「子供時代の重要な出来事や幼児時代、さらには過去世への退行は、 現在の生活に安らぎと利益をもたらします。 時には『思い出す』という行為だけで、症状が消えることさえあります。 思い出すことによって理解が生まれ、理解を重ねることによって、癒されていくのです。」
―― ブライアン・L・ワイス博士『前世療法』より抜粋
催眠の起源は古代ギリシャやエジプト文明まで遡るといわれます。 古くから人間の「心と意識の働き」を用いた癒しが行われてきましたが、 1955年に英国医師会、1958年には米国医師会が正式に治療法として認可。 脳科学の発展により催眠のメカニズムが明らかになり、心理療法・医療・教育・スポーツ・ビジネスなど幅広い分野で活用されています。