トラウマとは？PTSDとは？

今年は芸能業界での様々な事件がきっかけとなり

「トラウマ」「PTSD」という言葉がメディアで取り上げられる機会が増え

一般的に認知されるようになってきました。

が、そもそも「トラウマ」「PTSD」とは？

トラウマとPTSD（Post-traumatic stress disorder：心的外傷後ストレス障害）

は混同されやすいですが、同じではなく、、、

熊の被害が相次いているので、分かりやすくシンプルに熊を例に。

森の中を歩いていたら突然熊が襲ってきた！！！

ある出来事に遭遇した時、人間の脳はこのような状況になります。

神経系に苦痛の信号（＝ストレス ） →

「ストレスホルモンを出してください！アドレナリン！コーチゾル！」と内分泌系に指示 →

心臓バクバク → 「戦うか逃げるか」という人間の本能が発動。

この状態の時、免疫レベルは低下します。

この一連の流れは人間が自分の身を守る為に備わっている機能で

だからこそ今日まで人間という生物が地球上に存在している訳です。

ある人は戦い、ある人は逃げる。

でも1回きりの出来事。

この1回の出来事は、体験した人によって捉え方が様々です。

Aさんは記憶には残っているが、もう終わった事で今の自分は安全な場所にいるから

思い出してもOK。

Bさんは熊の被害のニュースを見聞きする度に自分が体験したあの場面を思い出してしまい

あの時と同じように心臓がドキドキバクバク。

何週間も経ったのに、”熊”というワードだけでもNG。

でも数カ月もすると、もう熊関連の事を見聞きしても大丈夫になった。

Cさんはもう二度と同じ経験はしたくないので、森を散歩する事は一切やめました。

でも生活には支障が無いので、特に問題は無し。

これをトラウマ、と言ったりトラウマ体験と言ったりします。

＊第三者としてその現場に居合わせた人、見た人も同じ状況になる場合があります

でも、もしも何回も熊に遭遇して何回も危ない目に遭ったら、、、

もしも毎日毎日の繰り返しの出来事だったら、、、

熊じゃなくて、これが心理的身体的虐待・いじめ・パワハラ・性被害だったら、、、

常に脳は緊張状態、ストレスMAX。つまり免疫レベルは常に低下している状態。

免疫レベルが低下し続けると心身に様々な影響が起きてきて → 

抑うつ状態、睡眠障害、不安障害etc. → 鬱病etc.精神疾患、となる訳です。

これがPTSDという事。

脳（＝心）と体は連動している為、厄介なのです。

被害者が長年苦しまなくてはならない理由がこれです。

そのまま放置していては治らない、、、

じゃあどうすればいいのか？

次回はトラウマ・PTSDからの解消や治療について語りたいと思います。